
流砂は私たちの普段の生活の中で目にすることはまずありません。
テレビや映画などでは度々目にすることもあると思います。
しかし、砂に巻き込まれるなんて、本当にそんなの存在するの?と思うかもしれません。
今回はそんな流砂について紹介していこうと思います。
流砂とは
流砂とは、水分を多量に含まれた砂地でおこる現象である。
まず、目の前の人が瞬きの間に消えてしまう、といった流砂は存在しません。
流砂は正しい対応をすればものの数分で抜け出すことが可能です。
しかし、間違った対応をしてしまうとそのまま地面の下に、、、
なんてことにもなり得ます。
流砂の特徴

流砂の特徴として挙げられるのは、比重がとても高いことが挙げられます。
人は水に浮きますが、それは水の比重が高いためです。流砂は水よりも比重が高いためカナヅチと人であったとしても浮くことができます。
また、多くの流砂は深さが人の身長を超えることはないため、立っていれさえすれば完全に地面に埋まってしまうことは少ないのです。
また、流砂には上に物を持ち上げる力もあるため、そう簡単に人が沈むことはないのです。
あまり危険ではないように思えましたか?
では、次に流砂の危険についてお話ししましょう。
流砂の危険

始めにお話しした通り、危険が少ないのは正しい行動をしたときです。
間違った対応をしてしまえば映画のように地面に埋もれてしまうことは明らかです。
実際にイギリスでは流砂に足を取られたまま取り残され、潮が満ちて溺死するといった考えただけでもおぞましい事故が発生しています。
流砂の恐ろしいところは、もがけばもがくほど沈むという特性があることです。
流砂は、少し埋まったとしても動かなければ安定し、それ以上沈むことはありません。しかし、パニックを起こすなどしてもがくと液状化をおこし沈んでいくことになります。
それに加え、膝あたりまで埋まってしまえば例え屈強な大人であろうと、踏ん張ったその場所から沈んでいくため一人では抜け出すことは不可能に近いです。
一人で流砂にはまってしまえば脱出することもできず、何かできることがあるとすれば近くの枝を掴むか助けを呼ぶことくらいでしょう。
これが流砂の真の恐怖ともいえるでしょう。
流砂に捕らわれたときの対策
その流砂に捕らわれてしまった際にまずやることは、
助けを呼びつつ、出来る限り早く荷物や身に付けているものを外し、体を軽くすることです。
流砂に捕らわれてしまった時点で人の力だけで脱出することは困難を極めます。
身の回りに掴めそうなものがあれば掴むのもいいですね。
また、沈んでいる深さが膝のあたりくらいまでなら仰向けに横になるのも一つの手です。
水に横になるとプカプカ浮くように、流砂においてもその仕組みは同じで、仰向けに寝ることで万が一沈み始めてしまった場合でも顔から沈むのを防ぐことができます。
近くにいる人ができることは数えるほどしかありません。
とにかくまずは、レスキューに連絡しましょう。
人の力だけでは流砂から人を引き抜くことは車を持ち上げるくらいの力がなくては不可能ですし、引き抜かれている人の体がもたないでしょう。
その後、ロープや丸太など体を固定できるものや掴まって浮くことができるものを支えにしましょう。
複数人がいれば、分担して助けを呼び、支えを探す手も増えます。一刻も早く流砂から抜け出せるように手助けをしましょう。
流砂を避けるためには

しかし、できれば流砂にはまりたくはないと思いますので、流砂を避けるためにはどうすればよいかお話しします。
流砂ができる場所として挙げられるのは
- 湿地
- 沼地(底なし沼)
- ビーチ
- 地震後等の液状化現象が起きている場所
が挙げられます。
また、流砂がおきている地面はかなり柔らかくなっています。
杖や木の棒で確かめてみると明らかにいつもの地面と違うことがわかると思います。
そのような場所は頻繁に流砂が発生したり周りでも流砂が発生する場合があるため注意が必要です。
まとめ
普段日常生活する上で、目にしない流砂。
しかし、日本でも流砂の報告はありますし、地震大国日本では液状化によって、いつ流砂が起こってもおかしくはありません。
非常事態の時のために、対策を覚えていることで助かることがあります。
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