
火をおこすこと。これは動物の中では人間のみができることであり、自然の中で独りぼっちだったとしても、温まることができ、料理を作ることもでき、なにより心の支えとなってくれるでしょう。
今回は、そんな火をおこす方法について紹介していこうと思います。
火はなぜ大切なの?
火は古代から人間と切っても切れない存在でした。
火をおこすことで、野生動物から身を守り、捕ってきた獲物を焼き、火の近くで温まっていました。
野生動物たちは見たこともない熱く輝く火に恐れを抱き、獲物を焼くことで寄生虫を殺し、冷えた体を温めることができる火はどんなに画期的なものでしょうか。
それは、現代でも同じことが言えます。
火がなければ、料理のほとんどは成立しませんし、火力発電もないため電気の供給量は半減します。さらに焼き芋を作ることもできないでしょう。
今の人間にとっても火はとても大切なものです。
火をおこすためには
では、火をおこすためにはどうしたらよいのでしょうか?
みなさんが思い浮かべるのは板に木の棒を当て摩擦で起こす方法なのではないでしょうか?はたまた、マッチやライター、コンロでしょうか?
それでは、見ていきましょう!
火をおこす前に

おこした火を消さずに大きく安定させていくため、先に行っておくべき手順を紹介します。
準備するもの
- 藁や細い繊維のもの
- 薪や太い枝
- 小枝や細い枝
- こぶし大の石
手順は、
1、中心から順に藁→小枝→太い枝の順で櫓を組んでいく。
2、櫓の周りを囲うように石を積む。
これを行うことで安定して消えない火を得ることができます。
火をおこす場所が雪の上の場合薪を下に置きできるだけ水分がない場所で櫓をくみましょう。
火のおこし方
木の板と木の棒を使う

この方法は火をつける方法でよく知られたスタンダードな方法ではないでしょうか。
準備するもの
- 藁や木の皮等
- 木の板や薪等
- 50㎝程のまっすぐな枝
手順は、
1、50cmほどの長さのまっすぐな棒と木の板や薪を用意します。
2、木の板に深さ約1cmの凹みを作ります。(薪の場合も同様の手順です)
3、火をおこすときに発生する木屑の逃げ道を作ります。
4、木くずの逃げ道の下に藁や枯葉を置きます。
5、凹みに垂直に木の棒を当て押し当てるようにして回転させながらこすり合わせていきます。
6、徐々に煙がでて、火が付きます。
コツや忍耐力が必要になりますが、自然のなかにあるものだけで火をつけるとなればこの方法が一番でしょう。
虫眼鏡を使う

太陽の日差しが強いときという状況下に限定されてしまいますが、誰でも簡単に火をつけることができます。
準備するもの
- 虫眼鏡
- 藁や小枝等
手順は、
1、日向で太陽→虫眼鏡→藁や細い枝の順に一直線になるように配置します。
2、藁や細い枝に焦点が一番小さくなるように位置を調節します。
3、しばらくすると、煙が出て火が付きます。
太陽が出ているとき限定の方法ですが危険度は一番低い火のおこし方です。
乾電池を使う

この中では一番簡単にどんな状況下でも材料さえあれば火をおこせてしまう代物です。
本当に簡単に火をおこせてしまうため、子供の火遊びにならないように注意が必要です。
準備するもの
- 乾電池
- アルミホイル
手順は、
1、アルミホイルを7cm×1cmの帯状にカットします。
2、乾電池のプラス極とマイナス極それぞれにアルミホイルの端を当てがいます。
3、火が付きます。
誰でも簡単につけることができる故に危険が伴います。
火の起こる場所が人体に近いため注意してください。
また、乾電池の残量にも気を付けてください。
火が消えないためには
それぞれの手順でおこした火を火をおこす前に作成した櫓の藁部分に移し、火が消えない適度な空気を送り込みます。
また、小枝や薪は炭になってしまうため、随時補給するようにしましょう。
まとめ
いくつかの火をおこす方法を紹介してきました。
火は昔も今も私たちにとって大切なものです。
安全に注意し、頼りがいのある火をおこしましょう!
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